新検証・零戦の型紹介
一二試艦上戦闘機〜11型

零戦大百科
監修、優一郎さん、masaさん
イラスト、新たに図面引きなおし(管理者)
参考資料、皆様の協力作画等、協力大歓迎
図面等参考、
モデルアート社、零戦NO、242、零式艦上戦闘機パート1(454)、パート2(458)、
日本海軍の塗装とマーキング、
文林堂、傑作機、零式艦上戦闘機11-21型(NO,55)22-63型(NO、56)


掲示版に書き込まれた記事、や本等の記事等参考に新たに検証

皆さんの御1人御1人の意見でこのページはできています、
だだ、私管理者の勘違い等がありますので間違い等見つけられたら
掲示板等でご連絡いただけたら幸いです、今後ともよろしく
計画要求書
一、 用途
   援護戦闘機として、敵の軽戦闘機よりも優秀な空戦性能を備え、
迎撃戦闘機として敵の攻撃を補足撃滅し得るもの
二、 最大速度 、高度四千メートルで二百七十ノット以上
三、上昇力、高度三千メートル迄三分三十秒以内
四、 航続距離
   正規状態、高度三千メートル、公称馬力で一・二時間ないし一・五時間
   過荷重状態、高度三千メートル、公称馬力で一・五時間ないし二・○時間
五、 離陸滑走距離 、風速十二メートル/秒の時七十メートル以下
六、 着陸速度、五十八ノット以下
七、 滑空降下率、三・五メートル/秒ないし四・○メートル/秒
八、  空戦性能、九六二号艦戦一型に劣らぬこと
九、  機銃
    九九式二十ミリ一号固定機銃三型  二丁、
    九七式七・七ミリ固定機銃  二丁
十、  爆弾(過荷重)、六十キロ二個、又は三十キロ二個
十一、無線機
    九六式空一号無線電話機 一組、
ク式空三号無線帰投方位測定機 一組
十二、その他の艤装
    酸素吸入装置 一式、 消火装置 一式、 
夜間照明装置 一式、 一般計器
十三、強度
    A状態(+G後期)荷重倍数 七・○ 安全率 一・八
    B状態(+G前期)荷重倍数 七・○ 安全率 一・八 
    C状態(急降下制限速度)荷重倍数 二・○ 安全率 一・八 
    D状態(背面からの+G)荷重倍数 二・五 安全率 一・八
補足
主要寸度
一、  機体は十・二五×二・五メートル以内に
    収納し得る如く分解可能なること
二、  鉄道輸送可能なること
兵装 
一、  二十ミリと七・七ミリ機銃との両者に於て、主副の別なし
二、  同時及個別に発射可能なること
空廠試製安全帯装備のこと
暖房装備及電熱服使用可能のこと
車輪制動機は作動確実なるものを装備のこと
(現在戦闘機装備のものは不可なり)
風防採用の場合は後方視界を十分に考慮すること
(バックミラーの採用)
一二試艦上戦闘機1号機  A6M1
機体番号コーAMー1で色は黄橙色です
一二試艦上戦闘機2号機  A6M1
色は1号機と2号機は灰緑色です
一般に言われている空気取り入れ口は出ていません
1号機平面図
墜落した2号機のエルロンの全長は、
1号機と比べると翼端部分と下端部分で伸びてます。
白井様提供。
 
 
※ 二行目は念のため試験飛行直前に取り付けたものでした
※ 四行目は胴体側面積を増加して
特徴、性能、
一二試艦上戦闘機、三菱2機完成
A6M1
1号機(1939年)昭和14年3月16日完成
4月1日午後5時30分岐阜県各務原飛行場で
志摩勝三操縦士による初飛行

瑞星13型エンジン(875馬力)1速過給器
14気筒空冷式複列星型
最高速度 509キロ
機銃 97式7,7ミリ固定機銃
    3型改1X2(各600発
    99式20ミリ1号固定機銃
    1型改1X2(各60発)
翼幅12m、全長8.79m、全高3.49m翼面積22.438u
自重量1,652kg、全備重量2.343kg


2号機完成10月完成後18日初飛行、翌年3月11日テスト中空中分解
奥山操縦士殉職




瑞星改エンジン2速過給器予定だったが間に合わず
瑞星13型エンジン(780馬力)1速過給器なる
11型よりカウリング小さめ

定速可変ピッチハミルトン式恒速2翅プロペラ(直径3.09m)を
付けていたが、振動発生など問題点があり
恒速プロペラ(ハミルトン式恒速三翅 CS40B(直径2.9m)に
換装されました


軽量化で強度上限界まで削りだされた部品、沈頭鋲など
機体外板への使用など細かい点で軽量化
機体にシワや防弾装備よるなど指摘されたが
わずか1000馬力にも満たないエンジンでは犠牲も必要だった

垂直尾翼面積が小さかった為に横安定性の悪さが指摘され
胴体下に細長いフィン付けたとされるが・・
三角に近い形と想像するがこれは推測です。

前よりアンテナ支柱22°30だった

(ハミルトン可変ピッチプロペラ物語)

十二試艦戦の不具合箇所
 
一、  主翼後上面外板がリベット孔より亀裂し毀損す
    七号機以降は該部外鈑鈑厚○・四を○・五とする
    六号機以前は小骨を補強し外鈑鈑厚を○・四を○・六とする
二、  主翼前縁下面外鈑に皺曲歪み残留す
     3号機より該部鈑厚現在○・五を○・八程度とする
三、  主翼下面燃料槽覆蓋止めビス弛緩す
四、  遮風板硝子を半強化一枚硝子に入替え
五、  尾輪覆皮革破損し縫紐切損す 鳩目及縫目付近を特に丈夫に製作する
六、  増槽漏洩す
     (接続用充填ゴムは充分に燃料管に押込み燃料管上部より
      5〜10ミリは必ず下げる)
七、  増槽整形覆胴体下面に合わぬものあり
     (上方気流覆と胴体下面とは、フェルトを介して密着していることを要し、
      もし、隙間のある場合は上 方気流覆を伸ばして密着させる)
八、   八号機より二十ミリ銃打殻放出筒入口の段付部を無くす 
九、   三号機よりフラップカウル(カウルフラップ)操作把手及取付位置変更


1、2号機に在って3号機以降では廃止され無くなっているのは、
主翼上面のフラップ側の「銃口見透し孔」が在り。
海軍航空本部製作の取扱説明書の主翼上面図では「銃口見透し孔」が
書かれていないのに対して
空技廠の取扱説明書には書かれている事を考えると、
機銃を搭載する際に開けられた孔ではと思うのですが・・・・
どうでしょうか。
 
一二試艦上戦闘機(A6M2a,1号機〜)3〜5号機
(のちに零式艦上戦闘機11型)
3号機は1939年(昭和14年)12月28日初飛行
零式1号艦上戦闘機1型(12艦戦3号機)後に
11型改称A6M2a


栄12型エンジン(950馬力)14気筒空冷式複列星型
集合排気管が翼より上のタイプ
気化器、滑油冷却空気取り入れ口が、
カウリングの下のほうに
最高速度 533キロ
機銃 97式7,7ミリ固定機銃 3型改1X2(各600発
    99式20ミリ1号固定機銃 1型改1X2(各60発)

翼幅12m、全長9050m、 全高3509m翼面積22.44u
栄12型エンジン(950馬力)14気筒に交換して
昇流式の気化器のため下に空気取り入れ口移す

恒速プロペラ(ハミルトン式恒速三翅 CS40B(直径2.9m)。



一二試艦上戦闘機6号機(A6M2a)
6号機は艦上戦闘機でのちに11型にならない機体、
着艦フック及び下の方折りたたみ翼端とされる。







一二試艦上戦闘機7〜36号機(A6M2a)
(のちに零式艦上戦闘機11型)
アンテナの角度が変わっています
排気管がカウルフラップの上から4番目にある
このうち通算27(上方折りたたみ構造と着艦フック),
28号機(着艦フックのみ)は11型になっていない
(艦上戦闘機実験機は除く)



零式艦上戦闘機11型(A6M2a)37〜46号機
排気管がカウルフラップの上から5番目になる

零式艦上戦闘機11型(A6M2a)47〜66号機
分解輸送時の便を図るため後部固定風防に金属板が追加される


気化器空気取入口前端のカタチがちゃんと
確認できる写真がほとんどないので、
オチョボ口の機体が多いとも少ないとも
言えませんが66号機までは
オチョボ口の機体にさせてもらいました。

計器盤 監修masaさん、イラスト管理者

試作1号機、2号機
十二式艦戦試作1〜2号機の計器板は、
設計を促進する為に出来る限り96艦戦の構造様式を採用しているので
その計器板配置はかなり類似している。

イラストは試作1、2号機にはFの20mm機銃の装填準備灯(白色)がある

1、翼内燃料計
2、航空時計
3、胴体内燃料計
4、航路計
5、主接断器(メインスイッチ)
6、高度計
7、20mm機銃の装填準備灯
   (白色)
8、磁気羅針儀
(下の赤色自差修正表)
9、速度計
10、燃料圧力計
11、回転計
12、気筒温度計
13、油温計
14、吸入圧力計(ブースト計)

試作3号機、4号機

試作3〜4号機の計器板は、搭載エンジンが瑞星13型から
栄12型に改装される伴って、気化器が降流式から昇流式に代わり
計器板形状及び計器の配置が変更されている。

1、混合比計
2、航空時計
3、速度計
4、航路計
5、主接断器(メインスイッチ)
6、高度計

8、磁気羅針儀
(下の赤色自差修正表)
9、昇降計
10、燃料圧力計
11、回転計
12、気筒温度計
13、油温計
14、吸入圧力計(ブースト計)


試作5号機
試作5〜6号機の計器板は、
実際に製作され機体に装備されているのかは不明ながら
7号機以降の計器板に移行する過渡期に
存在したのでは?と思われる。

1、混合比計
2、航空時計
3、速度計
4、航路計
5、主接断器(メインスイッチ)
6、高度計

8、磁気羅針儀
(下の赤色自差修正表)
9、昇降計
10、燃料圧力計
11、回転計
12、気筒温度計
13、油温計
14、吸入圧力計(ブースト計)


試作6号機
試作6号機からは計器板右側に不時手動ポンプ格納装置が取り付けられ、
ポンプ操作時には手動ポンプを計器板の格納装置から取り外し使用する。

1、混合比計
2、航空時計
3、速度計
4、航路計
5、主接断器(メインスイッチ)
6、高度計

8、磁気羅針儀
(下の赤色自差修正表)
9、昇降計
10、燃料圧力計
11、回転計
12、気筒温度計
13、油温計
14、吸入圧力計(ブースト計)



7号機以降
末期の計器板には水圧計を装備した木製計器板も存在するが、
その基本的な形状は7号機と同じ。
52型以降では、気筒温度計と吸入圧力計の位置が
入れ替わっているのが写真等から確認出来る。
因みにジュラルミン製及び末期の木製計器板は
「淡緑色」にて塗装されているが、木製計器板に措いては、
防湿や木目の目止めとして
下塗り用油性ワニス(ち11ゴールドサイズ=短油性)が
塗装されてから上塗りが施されていたと思われる。
「油性ワニスの主成分は乾性油と天然樹脂で、
含まれる油の割合の少ない物が下塗り用油性ワニス
「ゴールドサイズ」と呼ばれその塗法は刷毛による」

1、混合比計
2、航空時計
3、速度計
4、航路計
5、主接断器(メインスイッチ)
6、高度計

8、磁気羅針儀
(下の赤色自差修正表)
9、昇降計
10、燃料圧力計
11、回転計
12、気筒温度計
13、油温計
14、吸入圧力計(ブースト計)

プラモデル制作・おかちゃん
情報提供・優一郎さん・masaさん・絵塗師さん
購入日15年4月5日スタートし
完成は5月25日


レジン、メタルパーツで
高額なモデルですでに
絶版になったキットで
この掲示板の皆さんの
参考に制作に入り堂々完成
カウリングは11、21、32、22、52型
すべて同じ色です。
32型や52型で色が違うように見えるのは、退色や機体色の影響でしかありません。「青味の強い暗い灰色」は、
新品の時はほとんど黒にしか見えません。
これが退色すると「青味」が際立ってきたり、機体が濃緑色の場合には「灰色」が際立ったりする訳です。
脚収納部は青竹色ではありません。
実機の風防内部はカウリング
(青味の強い暗い灰色)と同じ色

筋彫りが少し粗いかな
アンテナの角度は22°30
   パネルラインは新検証、零戦の型の紹介
参考にして




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