261空 |
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261空 虎ー110横図
(2005年10月7日再作画)
中島製(中島91113号)です。
261空 虎ー110真上図
作画2003年2月
写真提供 道草さん
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261空
標的(吹流し)曳航機として用いられていた可能性の高い
中島製零戦21型「虎-110」号機で、胴体後部が赤に塗られ非常に珍しい機体。
胴体には太い白斜帯と細い白縦帯、主翼上下面に白斜帯が記入されている。
零戦の中で非常に目立つ塗装が施された理由として考えられるのは、
この機体は飛行隊長機ではなく標的曳航機として用いられた
可能性が高い事である。
つまり、機体の塗装を赤色や目立つマーキングを施す事により、
後方から射撃してくる機に対し曳航機の位置を示す目的が在った為であろう。
もしも後方の射撃機が浅い角度で射撃を行えば、
その機銃弾は標的曳航機に達し被弾する恐れが高まる。
この為、標的曳航機の位置を射撃機に知らせる為にも
非常に目立つ塗装が施されたと考えられる。
261空で使用されていた機体の中には派手な色に
塗り分けられていた物も在ったとの元整備員の証言が在るのだか、
残念ながらどの機体で在るのかは不明。
しかしながら虎−110号機の写真を見る限り、
その証言を裏付ける様に胴体第6.5隔壁から明確に色のトーンが違っている。
問題として残るのは果たしてその色が赤だと断定出来るのか?だが、
明るい色で考えらるのは赤、白、青、黄の4色。
青は迷彩効果により上空ではそれ程目立たなくなるので
青で塗られた可能性が低い事、次に白は日の丸の白縁とは明らかに
明度のトーンが違う。
最終的に考えられる色は、黄又は赤となる。
九六式艦戦や初期の九七艦攻、九九艦爆が自機の位置が
視認しやすい様に保安塗粧によって尾翼部分を赤で塗られていた事を考えると、
黄色では無く虎−110号機もこれに準じていたのでは?と思える。
しかも日の丸の赤と胴体後部の色を比較すると明度のトーンが合致する。 |
濃緑黒色迷彩 |
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神ノ池海軍航空隊、昭和19年、茨城県、神ノ池基地
作画2003年3月
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昭和18年7月以降、濃緑黒色迷彩を採用した零戦には、
胴体後部の塗り分けラインによって三菱製機、中島製機の識別を容易にしていた。
主翼後縁のフィレットから水平になっている機体が三菱製機、
主翼後縁のフィレットから水平尾翼付け根にかけて斜めに傾斜が在る機体が中島製機。
お断り
「昭和18年7月以降、濃緑黒色迷彩を採用した〜」とありますが、
私は三菱では18年4月完成機に緑迷彩があり(ニニ型)、
中島で18年7月完成機に全面灰色があった(二一型)、と考えられています。
両社とも、ある時期からスパっと切り換えたのか、
混在期間があったのかは判りません、
一般に言われている「18年7月」に特定はできないので、仮とさせてもらいます、
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ラバウル工廠製の再生22型(機番号2−182) |
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作画2003年3月
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戦後ニュージーランド軍に捕獲された、
ラバウル工廠製の再生22型(機番号2−182)です。
興味深いのは、
胴体後部のデータステンシルと脚カバーがオーバースプレーされている事です。
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アリューシャンゼロ 龍驤D1-108号機 |
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アリューシャン列島のアクタン島に不時着した龍驤D1-108号
(古賀忠義1飛曹、甲飛3期生) |
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龍驤D1-108号機
昭和17年6月5日アリューシャン列島ダッチハーバー攻撃機
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作画2005年11月更新
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「古賀機がアリューシャンのアクタンに不時着した際、トンボ返りをうって横転し、
主脚は左右ともに付根から折れ機首前方に落下増槽が転がっている。」
果たして本当にトンボ返りをうって、左右の主脚が折れて横転したのだろうか?
米軍が撮影した数枚の写真を検証して見ると、上記とは違った事実が見えてくる。
機体が接地した際に左主脚を湿地帯にとられ機首は
左側に振られ慣性力で機体は元の方向に横滑りしながら進み
機首が約40°程左に取られた時点で
左主脚は折れ左フラップに当たり飛散し機体は湿地帯に接地した
左翼端を中心にして回転を始め増槽は湿地帯との接触で破損し機首が
進行方向とは逆の方向を向き始めた時点で破損した増槽は
カウリングに当たりそれにより機首が持ち上がり横転してしまった。
もしも左右の主脚が折損していたのらば、
左右のフラップも同様に破損していなけらばならないと思える。
これは推測ですが・・・・・・皆さんはどうでしょうか
従来、古賀機の尾翼には黄色の帯(1本あるいは2本)があるとされていた。 確かに、古くから知られる不鮮明な写真を見た限り「帯らしきもの」が あるように見えなくもない。 しかし今回、David
Aiken氏から提供された同機の尾翼の鮮明な写真を仔細に 調べたところ「帯らしきもの」は、転覆時に付着した泥汚れと垂直安定板の外板、 及び方向舵羽布の歪みによる凹凸が「帯」のように見えていたことが判明したので、 ここに訂正し新たなイラストを掲示致します・・・。
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斜め機銃装着 中島製零戦21型 |
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作画2003年4月 |
「昭和20年8月」 に撮影された写真によると
20mm機銃圧搾空気補充口のすぐ下に20mmの斜め機銃があります。
塗装は全面灰色(灰緑色)で。
スピナとペラは何色かははっきりしませんが推測で、茶色にしました
胴体日の丸に白縁、主翼上面日の丸も細い白縁あり。
機番号は橙色で「ヨDー58」元々は「ヨー1**」だったが、
その上に「ヨDー58」を書いた為文字が重なって少し変則的になっています
が今回は画いていません。一部「ヨDー158」説あり |
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零戦52型戦闘偵察機153-01
佃喜太郎少尉
第153海軍航空隊
偵察第102飛行隊
台湾航空戦戦果確認機体クラーク基地
(位置推測、ラバウル改造複座零戦)
作画2003年4月
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カメラ位置を中央部にした場合、
胴体左側にはフィレット下の「足掛け」が在り、
このステップの収納部分にカメラに干渉してしまい、
しかも後部胴体下面には強度に関係するキールが在り、
これを切断してカメラ窓を胴体下面中央部に設ける事は構造上無理かと思える。
しかしながら更に後方では機体の重心位置に影響し、
逆にその前方では増槽を取り付けた状態では影になり位置的には図で
指示した箇所かと推定される。
恐らくカメラ窓にはスライドカバーが設けられ、
離陸時に巻き上げられる砂埃やマフラーからの排気で
カメラレンズが汚れてしまうのを防いでいたと思われる。
佃機は、ラバウル改造複座零戦と同じ様に胴体右側に
円形のカメラ窓が開いてた可能性が高いです。 写真偵察用飛行機ノ所要性能 (1)視界良好なること。
予定撮影線上で正確に航過するを要する為、
視界の良好なるは絶対の要件にして、
操縦席下方より地上を見張るが如き有するを可とす。 (2)写真作業の実施容易にして、搭乗者間の連絡良好なること。 (3)安定性良好なると共に、各種計器類完備すること。 (4)上昇力、実用上昇限度大なること。
写真偵察に於いては、敵の空中又は地上よりする目視、
或いは妨害を避け、或いは撮影上生起すべき誤差を僅少ならしめ、
或いは撮影時間乾板「フイルム」を節約する為、
時に高々度撮影を行ふ必要あるを以て、
上昇力大にして且つ実用上昇限度大なるを要す。
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三菱製52型の「極初期型」の日の丸 |
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作画2003年5月 |
左図、三菱製52型の「極初期型」の中でも、
最も初期の機体は主翼日の丸位置が相当翼端寄りになっているのが特徴です.
下図、通常の52型はまだ内側に日の丸があります
通常胴体日の丸90cm、白フチ7.5cm
主翼日の丸 120cm、白フチ7.5cm
52型量産機の日の丸の位置
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パネルライン52型タイプ |
零戦21型タイプ |
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Aタイプ 靖国の52型甲 三菱4240
スミソニアンの52型 三菱4340
浜松の52型甲 三菱4685 琵琶湖の52型丙 中島82729 鹿屋の52型丙 製造番号不詳
ケー1118(中島52丙)
三菱5622(52丙)、
030(中島62)、
ヨDー102(中島62)
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Bタイプ
サンディエゴの62型 中島23186
POFの52型 中島5357
ヨDー160(中島52) |
解説 |
52型量産機のとパネルライン
パネルラインの考察に当たっては、
スミソニアンの52型(三菱)と靖国の52型甲(三菱)を参考にしました。
両者は機銃周りを除いてだいたい一致しました。
注)サンディエゴの62型(中島)は、翼端のパネルラインが異なっています。
三菱と中島では違っていたのか、あるいは両者ともある時期から変えたのか、
今後の検討課題です。
とりあえず手持ちの写真でパネルラインと
製造会社の関係を出来る限り検証してみました。
復元機の場合、オリジナルと同じように作ったとの前提ですが。
(パネルラインの情報提供、絵塗師さん) |
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スピナ−の文字 |
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写真、優一郎さん撮影、提供 |
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図、 ヒカルさん |
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写真 masaさん、写真加工おかちゃん |
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スピナーがこげ茶色だった場合、
矢印のマーキングは白色で締付確認マーキングも白色となっている。
スピンナーが銀色又は暗緑色だった場合、
矢印のマーキングは赤色で締付確認マークも赤色となっている。
当時の写真の一部には締付確認マークはスピナーの
トップだけの物も確認できますが、
本図を参考にした写真ではプロペラ廻転方向を示すマーキングが
確認出来ますので記入してます。
白黒写真からでは矢印マーキングに文字が書かれていない様に見えますが
零戦の場合、最後迄文字を書かれていたと思います。
監修、文、優一郎さん、masaさん
作画、ヒカルさん、おかちゃん
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